エージェンシー問題

                       著者:よしひろ
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エージェンシー問題とは、依頼する側(プリンシパル)の期待を依頼され代理を引き受ける側(エージェント)が裏切る可能性が常に存在する事を言います。

株式会社の例をあげてみます。

株式会社は株主が経営者という代理人に経営を依頼していると考える事が出来ます。しかし経営者の利益と株主の利益は必ずしも一致しないため、経営者は株主の利益を第一としない行動をとる可能性が常に存在しています。

例えば経営者が自己の名誉や地位を守るため、望ましくない情報を隠蔽する。収益性が劣る事を認識しながら自己の名誉のため、自分の故郷へ出店する。等のケースが考えられます。


このマンガのケースでは、いわゆる有名な先生に依頼したのですが、成果がぜんぜん上がっていないといっています。

これは、依頼した「学校の先生」側と「有名な先生」に情報のギャップがあり、「有名な先生」が何をやっているか分からなかった事に原因があります。

一般的に言われている解決策としては、以下の2つがあります。

1.情報開示
 「有名な先生」から「学校の先生」に積極的に情報を提供します。株式会社に置き換えると、IRなどが該当します。

2.アメとムチ
 「有名な先生」に対して、うまく成果を出した場合ボーナスを支払う、失敗した場合ペナルティーを科す。株式会社に置き換えると、アメとしての「ストック・オプション」の採用やムチとしての「株主代表訴訟」を活用するなどが該当します。


  • 最終更新:2011-09-20 23:38:12

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