デューデリジェンス

       著者:村上知也
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【デューデリジェンス】
投資家が自らの投資対象の適格性を把握するために行う調査活動全般のことです。

M&Aや不動産ファイナンスの発展によりますますその重要性が高まっている。

 企業買収時に行われるデューディリジェンスには、事前予備調査と事前詳細調査の2種類があります。事前予備調査は買収の基本合意までに行われる買収対象の情報収集と分析を指し、買収の意思決定や買収価格決定の基礎資料となります。
 一方で、事前詳細調査は当事者間で基本合意が行われた後、契約書調印までに行われます。事前詳細調査は、次の3つに区分することができます。

(1)事業デューディリジェンスは、買収される側の事業活動に対する調査です。経営者や従業員の能力、事業の将来性、顧客や仕入先の現状、製造販売能力など、事業実施上の問題点の洗い出しが行われます。その上で、買収する側の事業とのシナジー効果を踏まえた評価を行います。

(2)法務デューディリジェンスは、買収される側の法務面でのリスクチェックを指します。既存の契約内容や係争訴訟関係、特許などを精査し、想定外の訴訟の可能性など問題点が洗い出されます。

(3)財務デューディリジェンスは、(1)(2)の結果を踏まえて、買収される側の収益性、帳簿価額と時価との乖離、決算書に記載のない簿外債務の有無、税務リスクなどを精査し、買収条件や価格算定等の前提条件を明らかにするものです。



  • 最終更新:2011-08-16 14:34:23

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