PPM2

                        著者:蜂矢維史
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「PPM理論」


PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)理論とは、縦軸に市場成長率、横軸に相対的な市場占有率をとったチャートにより、企業が自らの事業のバランスを視覚的にとらえるための考え方です。

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これによる考え方は以下の通りです。
①資金源である「金のなる木」から得られた資金で「問題児」の市場占有率を上げたり、「花形」の市場占有率を維持する
②「問題児」を「花形」へ、「花形」を「金のなる木」へと移していき、「金のなる木」は「負け犬」にならないように占有率の維持を図る
③「負け犬」は撤退も検討する
④「金のなる木」をいくつか持った上で、将来性のある「花形」と「問題児」がバランスよく配置されているのが望ましい


なお、この考え方は「PLC(製品ライフサイクル)」や「経験曲線効果」といった考え方が前提となっていますが、以下のような問題点を包括していることも併せて覚えておくとよいと思います。


【PPMの問題点】
①経営資源を財務の観点のみから判断
②事業間のシナジー等、質的面軽視
③新たな手掛かりではない分析型アプローチ
④「負け犬」配属者のモラール低下
⑤「金のなる木」への投資委縮
⑥市場の位置づけ根拠が不明確

  • 最終更新:2011-07-20 19:05:49

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